歯科医院に、名刺を持って行きました。
渡した名刺は、ただの一枚。
後日、歯科医院と、ご面談。
ポンと——仕事の話につながりました。
「刺」は、トゲ。
名刺とはもともと、自分の名を相手に刺し込む道具です。肩書きで、実績で、少しでも深く印象を刺そうとする——それが名刺の文化でした。
けれど、受け取った側の手に、何が残ったでしょうか。
肩書きを降ろし、実績を降ろし、名刺から刺を抜いてみる。
残ったのは、名でした。
あなたにしかない、ひとつだけ。シンプルにまっすぐに。
丸い実に、尖りはひとつだけ。ポン。カン。
ポンと渡してカーンと相手に響く方がいい。
柑橘のポンカンのように、手軽に渡せて、皮はゆるく、手でぽろっとむける。
肩書きを降ろし、実績を降ろし、人間味で勝負。
歯科医院に、名刺を持って行きました。
渡した名刺は、ただの一枚。
後日、歯科医院と、ご面談。
ポンと——仕事の話につながりました。
売り込みの言葉は、ひとつも要りませんでした。
響きは、紙から生まれない。
刺すものが減るほど、響きは深くなる。
梵鐘(ぼんしょう)が一打で遠くまで届くのは、鐘そのものが研ぎ澄まされているから。名刺も、同じです。
自分の世界観を持って、描かずに相手の世界を観る。
相手の世界を観るために、図書館を三か所。歯科に関する本を、二十冊以上読み込みました。
丸い珠の頭に、ぽこんとへそがひとつ。
願いを叶えるという宝珠と、鹿児島の果実は、同じ輪郭をしていました。
この符合の話は、もう少し長くなります。
あなたにしていただくのは、話すことだけ。
大切にしている想い、届けたい相手。それだけで大丈夫です。
あなたのお客さまの世界を、深く知るところから始めます。
理念とリサーチを蒸留して、刺さずに響く名刺をお渡しします。
名刺をつくる過程で、私たちはもうあなたの業界を知っています。その先のサイト制作も、最初から響きます。